犬や猫を飼った後でうさぎさんを飼ってみると、犬や猫との違いに気づかされますが、鳴かないというのも大きな違いのひとつではないでしょうか。
ポンとノンをお迎えしたばかりのころは、それがとても違和感でした。というより、何だか寂しかったです。犬や猫が騒々しいので、余計かも知れません。何か要求がある時でも声を出さないのが、見ていて切なくて。
うさぎが鳴かないのは、単純に声帯がないからと言われています。声帯が発達していないのは、鳴くと天敵に見つけられやすいためです。
では、どうやって仲間とコミュニケーションをとっているかというと、「足ダン(スタンピング)」と呼ばれる危険を知らせるために後ろ足で地面を蹴って音を立てるという方法があります。
うちに来たばかりのころ、ノンがよくやっていました。環境が変わって、警戒心が強かったのかも知れません。今は、あまりやらなくなりました。
でも実は、うさぎがまったく鳴かないかというと、そうでもなく。
ノンが鳴いたことはないのですが、ポンはよく鳴きます。
ポンの不思議な行動に、私のまわりをぐるぐるまわるというのがあります。うさぎたちを部屋に放してある時、私が畳の上に座ると、そのまわりを何周もしながら、ブーブー鳴くのです。鳴くというより、鼻を鳴らしている感じですが。
ポンは、いびきもよくかいています。なので、寝ているのだとすぐわかります(笑)…うさぎさんは目を開けたまま寝ることが多いので、じっとしていると起きているのか寝ているのかわからないんです。
鳴かないうさぎさんだけど、感情表現は豊かです。
声がなくても、弱くても、でもこんなに存在感があって、大切な家族です。